かみなりボーイ & 火の玉ボーイ。
古事記などに登場する雷神建御雷(タケミカヅチ=左)と火神迦具土(カグツチ=右)、のつもり。原作を読むと、古代の政治家か武将がモデルっぽい印象があるのだが、素朴な自然力の表象として擬人化してみた。雷神・火神召喚!とかゆうてこんなん飛び出したらどうですかね。笑いますか。脱力しますか。そうですか…。
不本意にも死霊使いと呼ばれるタケルくんは、むしろあの世とこの世を隔てる関門の門番といえる。彼がひとたび許可すれば、黄泉つ国に留まる亡者も、人々の信仰が人格を与えた自然神も、タケルの肉体を門としてこの世に現われ出ることができる。タケルの体を一時的に借りるのはたやすいが、別個の物理的存在として出現しようとするならば、魂の器を作る材料が必要になる。
タケルの唱える召喚の呪言に「チは血を、ミは身を以てあがなはるべし」と言うのがそれ。ま、早い話が、神格召喚のために消費するのが、マジックポイントではなく血だの髪だのであるというわけ。しかも、タケミカヅチ、カグツチ級までの神格は「血」ぐらいでいいが、オオヤマヅミ、ワダツミなどの超弩級大神格になると、全身を投げ出さねばならない。ちゃんと返してもらえるかどうかは神のみぞ知る…。上級神ほど、またパワーの大きい状態で召喚するほど支払いも高くなるので、故意に小規模に召喚することもある。で、フルパワーなら雷の剣や炎の剣を携えた光り輝く巨人であるはずのタケミカヅチとカグツチも、こーんなちみっちゃい男の子として召喚されるのであった。精神的にもコドモな状態なので、珍しいもの見るとすぐ欲しがります。流行りの靴とか服とかな。でも神様なのでえらそう。全体的に、いるだけで邪魔です。なら何のために召喚する…マスコットボーイなのか?(謎)
- 制作日
- 2002-03-21
- 画材
- Gペン、Photoshop6.0
Other Version
- カグツチ / ちょっと寄り眼(2002-03-03)
character data
- 名前
- 建御雷 & 迦具土 / Takemikaduchi & kagutsuchi
- シリーズ
- Bloody Hounds-next 「言霊使いカネタゴロー」「天界の門 冥界の門」
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