食い意地の張ったしましま天女。
ゼブラダニオはいい魚だ。飼い込むとボディは深みのある黄と濃紺に輝き、ロングフィンタイプは透明な長いひれを翻して活発に遊泳する。おまけに丈夫で餌食いがよくて簡単に増やせて安価で、言う事ナシ! なのだが。
うまくいかんもんなんである。店頭にいる養殖物は、若いせいもあってまだ色が上がっていないことが多い。そして元気に泳ぎすぎ、食欲ありすぎ。大人しい同居魚は蹴散らされて飢えてしまう。安くて大量にいるので軽視される、というのもあるだろうな。値段が50円だという理由で粗末にされるのなら、買われないほうがいいんだい。
とはいえ私は断然ゼブラダニオが好きだ。特に天女のようなひれを長く曳いて泳ぐロングフィンタイプ。カラーリングもちょっと和風なので、縁日の金魚すくいにいたっておかしくないと思う。…とか言いつつ今現在うちの水槽にゼブラダニオはいない。いや活発すぎるからね。かわりによく似たスポッテッドダニオとかダニオ・キャスイットとかオレンジグリッターダニオとかが、ずいぶんたくさん泳いでいる。ごめんねダニーちゃん。
- 制作日
- 1999
- 画材
- Gペン、耐水カラーインク、水彩絵の具、ミューズコットン紙
- 掲載物
- 楽しい熱帯魚 1999年8月号
このページの記事はここまでです。U このページの最初へ