かしこく強く美しい夫婦。
おそろしい雌鹿、執念ぶかい猟犬、人間が仕掛ける魅力あふれる罠……。銀ギツネのドミノの住むゴールダー山には危険があふれている。自然の中にくり広げられる、すぐれた本能とすばらしい智恵を持つ狐の闘争と愛の生活を描く表題作
物語形式による、キツネのくらしの観察レポートとして読むとよいと思う。後述の版にはシートン氏本人によるすばらしい挿画が収められているので、左のへっぽこ絵と比べないように。精密な動物画も軽いタッチのカットも大したもので参ってしまう。シートンに漫画絵は似合わないんだよね、ほんとは。
小学生のころ、椋鳩十と戸川幸夫とシートンと、そのほかもろもろの動物文学を愛読した。今でも動物文学は好きだ。西村寿行の猟犬ものとかすばらしいと思うんだけど。人に勧めにくいのが難でつ…。
- 制作日
- 1988
- 画材
- Gペン
- 掲載物
- 個人誌
book data
- 作者 / アーティスト
- E.T.シートン
- 題名 / 収録物
- 「銀ギツネの伝記」 集英社文庫 (amazon.co.jpで ISBN:4087600343を見る)
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