阿波讃岐狐狸合戦野球式。

天保八年、阿波徳島の奉行・浜島庄兵衛が染物屋大和屋の娘お美代を見染め、妾にしたいと無理難題を言ってきた。大和屋に命を助けられた狸の一家が恩返しに窮地を救うが、意外や意外、事態はエスカレートして狐族まで巻き込む化かし合いが勃発する。人と狸の恋、狐と狸の毛球試合、狸大学の化け学講義、狸対狐の屋島壇ノ浦の合戦など、珍談奇譚で展開する奇想天外大爆笑痛快長編。
余談だが、とある狸がどっさり出てくる劇場用アニメと、この小説の制作期間は重なっている。両方が狸に関する文献を古本屋で蒐集しようとしたのでたいへんだったそうな。鬼気迫るエピソードではある。
さらに余談だが、この才気あふれるりりしい狸の若者(尻尾が出てるでしょ)は、名を犬神中将という :p)
- 制作日
- 1991-02-06
- 画材
- Gペン
- 掲載物
- 個人誌
book data
- 作者 / アーティスト
- 井上ひさし
- 題名 / 収録物
- 「腹鼓記」 新潮文庫 (amazon.co.jpで ISBN:4101168210を見る)
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