イヌ、イヌ、イヌ!

“おれたち犬が仕合せになるには、まず人間が仕合せにならなくてはならぬ”。生れも育ちも葛飾江戸川べり、小説家松沢先生の飼犬ドン松五郎は、仲間と語らって、世直しに立ち上がった。彼らがまき起こす珍妙無類な事件の数々……。革命家も神様も手こずった人間の強欲をとことんやっつけ、機知と諷刺で人間社会を翻弄する-漱石先生も脱帽の快作、井上ひさし版「吾輩は犬である」。
犬好きには個性豊かな超犬たちの大活躍がうれしい。学識豊かなシェパードの老犬キング、記憶力抜群の眼鏡犬シロー、西鶴好きの渋谷のハチ公、映画マニアの柴又のゴン、錠前破りの泥棒犬クロ、電卓機能付きの計算犬ソロバン、肝っ玉のすわった不思議な子犬コロなどなど。さすがの人望あついドン松五郎もかすみがちである :p)。
- 制作日
- 1991
- 画材
- Gペン
- 掲載物
- 個人誌
book data
- 作者 / アーティスト
- 井上ひさし
- 題名 / 収録物
- 「ドン松五郎の生活」 新潮文庫 (amazon.co.jpで ISBN:4101168040を見る)
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